糖尿病の献立 これを知らないでいると・・・1
糖尿病と医者から診断されたら、あなたはどうしますか?
糖尿病の症状は、なかなか気がつきにくいので
意外と、自覚症状わからないものなんです。
何か違和感を感じた時の対応が
あなたの人生を左右するといって過言ではないでしょう。
恐ろしい合併症が出る前に、適切な処置対応をすることで、
糖尿病を持たない人とほぼ同じような生活をすることができます。
糖尿病は食によって、大きく変わってきます。
糖尿病は食事で防ぐことも可能なんです。
糖尿病を克服するために重要なことは、
まず糖尿病に対する知識を付けること、
そして初期の場合は、それまでの生活習慣を改善することが大切です。
糖尿病食のレシピもあるんで、
そういう糖尿病の献立を、参考にしてください。
糖尿病とは 糖尿病実態調査(2002)によると、 糖尿病が強く疑われる人は約740万人。 糖尿病の可能性を否定できない人は約880万人。 合計で1997年調査時よりも約250万人も糖尿病の患者数は増えています。 治療の基本は日常生活の強度に合った食事(食事療法)や運動療法です。 これで十分な効果が得られない場合は、 血糖降下剤などの内服薬、インスリン注射等の薬物療法が用いられます。 糖尿病とは、血液中のブドウ糖を調整する インスリンの作用不足で、血液中の糖分が多くなる病気です。 ブドウ糖は体を動かすエネルギー源であり、 血糖値が高いということは、エネルギー源が体に行き渡らず血液の中に溢れてしまう状態なのです。 こうなるとエネルギー源が体に届かないので、 全身のエネルギーが足りず、 様々な合併症を引き起こします。 糖尿病は大きく分けて、 自己免疫異常でインスリンが作れなくなる 1型か生活習慣が原因の2型があり、 ほとんどの患者が2型です。 2型の主な原因は、高脂肪食の過剰摂取や 運動不足。 加えて過食・肥満・ストレスも原因となります。 遺伝的要素もあります。 2型糖尿病の場合は、食事療法や運動療法で まず血糖値を下げるようコントロールします。 1日の食事の適正量は、 身長、体重、年齢、性別や仕事内容などを考慮して医師が指示します。 医師から食事療法の指導を受けた際に糖尿病食事指示票が渡されますので、 それに応じたバランスの良い食事を 取ることが大切です。 朝食・昼食・夕食・間食で どれくらいずつ食べるかを、 食品交換表を使用して配分するよう、指示を出されることが多いようですので、 それに従って献立を考えましょう。 |
糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表 その1 糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表では、 約500種類の食品を主に含まれる栄養素によって以下の6つの表に分けています。 表1 主食の仲間 表2 くだものの仲間 表3 魚・肉・大豆・チーズ・卵 表4 乳製品の仲間(チーズは除く) 表5 油の仲間 表6 野菜の仲間(海草、きのこ、こんにゃくを含む) 日常食べる食品がどのグループに 入っているのかを知っておくと、 栄養バランスの取れた食事を取ることができます。 食品交換表の中では、 80キロカロリー=1単位として計算します。 この6表と調味料・塩分の値も加わります。 医師より1日の身長、体重、年齢、性別や 仕事内容などを考慮して エネルギー摂取量を指示されますので、 各表の中で配分して献立を決めて 食事を取りましょう。 例えば、ご飯50グラムが1単位となります。 1日の指示単位(指示エネルギー)の配分例 1600キロカロリーの場合は 表1 11 単位 (朝3 昼4 夕4) 表2 1 表3 4 (朝1 昼1 夕2) 表4 1.5 表5 1 表6 1 (朝0.3 昼0.3 夕0.4) 調味料0.5 塩分 7g以下 以上 合計合計20単位となります。 エネルギー摂取量の目安は、標準体重×身体活動量 ・標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22 ・標準体重1kgあたりの身体身体活動量の目安は 軽労作(デスクワークの人や主婦) 25〜30キロカロリー 立ち仕事の多い職業の人 30〜35キロカロリー 力仕事の多い職業の人 35キロカロリー〜 あくまで目安ですので、担当医の指示に従ってください。 栄養バランスが取れた食事を取ることは、 糖尿病の進行を防ぐ大切なことなのです。 |
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糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表 その2 糖尿病の食事療法で用いられる食品交換表では、各表の中で食品を交換できます。 主食の仲間 では、食パン30グラムと ご飯50グラムを交換することができる、という具合です。 ただし、交換は同じ表の仲間の中だけでできるので、 表1と表2の食品の交換はできない、ということになります。 毎日の食事は、単位配分の指示をもとに考えます。 1例としては 主食は、ご飯、パン類、麺類から。 主菜は、魚・肉・大豆・卵・チーズから。 調理方法も煮る、焼くなどカロリーが高くなりすぎないよう、よく考えましょう。 副菜は、野菜の仲間海草、きのこ、こんにゃくを含む)や 魚・肉・大豆・卵・チーズを組み合わせて。 牛乳や果物は献立に応じて3食の中や間食で。 塩分量を守るため、味付けは薄味に。 単位数を守るためには、1単位はどのくらいの量になるかを実際に測って、 調理し、食べてみて、自分の目やお腹で覚えると良いでしょう。 覚えておくと外食でも、どのくらい食べればいいのかがつかめます。 食事療法の基本は 1.腹八分目にして 2.食品の種類はできるだけ多く取る 3.脂肪は控えめで 4.食物繊維を多く含む食品(野菜、海藻、きのこなど)を食べる 5.3食を規則正しく、ゆっくり、よく噛んで食べる 最初から完璧に指示通りに食事をとるのは難しいと思います。 少しずつ、指示された単位に近づけるように心がけると良いと思います。 規則正しく栄養バランスのとれた食事で、糖尿病の進行を防ぎましょう。 |
糖尿病の人は健康食品に気をつけて 健康食品の中には血糖値を下げる、とうたっている商品があります。 糖尿病の方は、そういった商品に関心があると思います。 しかし、すでに医師の診察を受け、薬を処方してもらっている場合、 血糖値を下げる薬も飲んでいるのですから、 こういった健康食品を利用すると低血糖になる恐れがあります。 安易に宣伝に乗らず、健康食品を利用したいときは必ず医師と相談のうえ、利用してください。 また、薬を処方されていない場合でも、血糖値を下げる効能のある食品を大量に飲食してはいけませんし、 複数の健康食品を利用していると思わぬ健康被害にあう危険性があります。 血糖が正常値の人が血糖値を下げる商品を利用するのも危険です。 厚生労働省が許可した特定の保健の目的が期待できる特定健康用食品で、 食後の血糖の上昇を穏やかにする表示のある商品であっても、 糖尿病の人は事前に医師と相談してくださいと注意書きがあるのです。 健康食品は医薬品ではないので、病気を治すものではありません。 何よりも、その健康食品は安全でしょうか? 個人輸入やインターネットで違法な成分が含まれている商品を 購入して健康被害にあった例も報告されています。 低血糖になると、生あくびが出たり、冷や汗、脱力感などの症状が出ます。 重い症状になると、昏睡状態に陥ることもあります。 この症状は薬やインスリンを利用している場合にも起こりうるのです。 健康食品に頼る食事ではなく、3食規則正しく栄養バランスに 気をつけた食事と適度な運動が糖尿病の方には一番大切です。 糖尿病で気をつける低血糖 糖尿病で医師から薬やインスリンを処方されている場合は、 薬やインスリンに血糖値を調整する作用があるため、低血糖になる場合があります。 人間の体の必要としているインスリンの量は常に一定してはおらず、 その時の体の状態に応じて変わります。 そのため、薬やインスリンが効きすぎて、低血糖になることがあるのです。 低血糖はインスリン注射をしている人は特に注意してください。 低血糖になると、冷や汗、体のふるえ、吐き気などが起こります。 さらに血糖値が下がると、めまいや疲労感、取り乱すなどの症状が起こり、 最後には意識障害を起こして昏睡してしまう場合があります。 低血糖の症状が起こったら、ブドウ糖や糖分の入ったジュースを飲んでください。 いつ低血糖が起こるかわからないので、ブドウ糖などは常に携帯しておく必要があります。 ブドウ糖などが手元になければ氷砂糖や飴などで代用はできますが、 効果はブドウ糖やジュースの方が吸収が早いです。 ブトウ糖は病院でも、市販でも入手できます。 もし、症状がよくならなければ、すぐに救急車を呼ぶなどして、病院に行って下さい。 また、家族だけでなく、友人や職場の人に自分が糖尿病であることを知っておいてもらい、 このような状態になった場合にすぐに処置ができる環境にしておくことも大事です。 低血糖を防ぐには、規則正しい食事をを心がけ、インスリンのバランスを崩さないことです。 低血糖を恐れるあまり、食事を取りすぎると糖尿病を悪化させてしまいます。 糖尿病と低血糖どちらも、毎日の食生活を大切にすることで防げるのです。 |